民間アドバイザーにおけるイマジネーション能力について。
僕の会社は、生体認証を利用した電気錠を企画していた。
「いた」と過去形なのは、既に辞めているから。
埼玉県を始め、いろいろな団体から賞を頂いた代物なのだが、「受賞=売れる」という図式が簡単に成り立つほど、世の中は甘くない。
事の仔細は別の機会に触れるが、この電気錠について思い出した事がある。
ベンチャー支援センターの民間アドバイザーへ、事業紹介を兼ねて電気錠を見せた時の事だが、誰に見せても異口同音。
「ロッカーに使えるよね」、「ゴルフ場なんか(売込み先に)良いじゃない」。
この台詞、聞き飽きるほど、聞かされました。
一つ判ったのは、この台詞を口にする人の知識やアドバイスは、無視して構わないという事。
商品訴求能力は無いに等しく、業界の知識は皆無。
起業当時は、特に「右も左も判り難い事が多いから」と、アドバイザーの意見を全て真剣に聞くのは構わないが、時には全く聞かない方が、自分の貴重な時間を活かせると思ふ。