思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

誕生日?参

もっと、身近な問題として例えるのなら。
男女の睦まじき行為の結果、赤ちゃんを受胎したとする。
一般的には、分娩時、お腹の外に出た瞬間を誕生時間としているけれど、分娩の最中に子供が亡くなるコトだってある訳で、何らかの事情で死産で生まれて来た子は、誕生日は無いコトになるのだろうか?
或いは、僕の様に死んだ状態で生まれてきながら、息を吹き返した場合は、どの時点を誕生時間とするのだろう?
母親から離れた時? でも、其の瞬間は物理的に死んでいた訳だ。それとも、人工マッサージを受けた結果、心臓が鼓動し息を吹き返した時なのか?
しかし、もしも息を吹き返さなかったら、僕の死亡日時は、母の胎内のどの瞬間を指すのか? 多くが疑問である。

別の例えになるが、十年余前に誕生したコピー羊のドリーの誕生日は、受精した日か、それとも母体の外に出た日なのか?

此等例え話の様に、生まれた時間が曖昧なのは、凡そ多くの人が考えている程、生命誕生は厳密な事象では無いからだろう。誕生の瞬間が単なる社会的な通念上に成り立っているのならば、いったい人はどの時点で、此の世に生まれたコトになるのだろうね?
僕の此の疑問に明確な応えを導ける人は、かなり少ないように感じる。