人は損をしないと分かっていても、平等には反対するそうな。
…という調査結果を読んだのよ。
そこには理由も書いてあった。あまりにも身勝手な理由が。
まぁ、身勝手だからこそ平等を受け入れない訳で。
判る。
けれど解せない。
人間のサガね。
もとい、業ね。
人類が増えたことで、飢餓やそれらに伴う略奪、殺戮が起きて…と覚えていたのだけど。
この考えは誤りで。
確かに人類は増えて、食糧の不平等と格差が拡がっているのだけど。
食糧をそれこそ適切に分けたとしたら、飢餓が起こるような量ではなく。
一人一人が十分に得られる量になるそうな。
じゃあ何故、飢餓が起こるのか?
答えは簡単で、適切に分けてないから。
人が生きる上で適切な量を全人類に分けても、誰も飢えないのに、よ。
現実は飢餓がある。
それは、誰かが横取りしているから。
人は平等を受け入れない。そんな実例。
不適切な言い方だと思うが。
科学の発達に一番貢献したのは戦争で。
如何に味方の損失を減らす一方で、効率的に相手の損失を大きく出来るか?
科学から得た利益は、相手を脅かす武器にしたし、なり得たし。
科学の発達から得た利益は、全社会に還元せず自らの物として来たし、今もしているし。
平等を受け入れず、自らが有利になるようになり続けるようにしているのが、今の世界なのよね。
世界から貧困や差別を消す方法があっても、自らの利益を追求する。
それが、人。
お前も人だろう?
…と、シニカルな自分が私に囁く。
欲もそれなりにあるし。
美味しい物は食べたいし。
ミサイルが落とされたニュースを眺めつつ、腹を満たすし。
矛盾の塊。
解消なんて、無理だから、さ。
みーんなで、せっせっせーっと絶滅するのが、人の行く末かもな…と思いつつ。
~~5月10日の呟きより