思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

ワクチンの添加物

インフルエンザHAワクチンって、成人だと0.5mLを接種するのだけど。
有効成分以外の添加物は、
ホルマリン(ホルムアルデヒド換算)が0.013mg。
チメロサール0.002mg。(現在はチメロサールフリーもある)
塩化ナトリウム4.25mg。
リン酸水素ナトリウム水和物0.8625mg。
リン酸二水素カリウム0.125mg。

国内のビール500mLに含まれるホルムアルデヒドが、0.05から0.28mg。ビールをグビグビすると、ワクチンの4倍から20倍の摂取している訳か。
塩化ナトリウムは塩だからおいといて。
リン酸水素ナトリウム水和物はコンデンスミルクにも含まれているし、食肉結着剤だからハムやソーセージに入っている。
リン酸二水素カリウムはphの調整剤の他、チーズや中華麺のかんすいの原料に。

アンチワクチンの人は、チメロサールを目の敵にするなら、まぁ、ギリ分からなくも無いけれど…。
他の添加物は、飲料や食品の多岐に入っているのだから、それらを口にせず過ごすなんて、霞でも食べているのかしら?

分子の話だけど。
エチルとメチルという名称を聞いたことがある人は多いと思う。
エチル基は2個の炭素原子と5個の水素原子から構成。
メチル基は1個の炭素原子と3個の水素原子から構成。
原子の数の違いだけに見えるかもしれないけども。
エチルアルコールはお酒として飲めるけれど、メチルアルコールはアルコールランプなどの燃料ですから!
エタノールは体内で分解されるとアセトアルデヒドとなって、二日酔いの原因の一つになる。
メタノールが体内で分解されると、ホルムアルデヒドを経て猛毒のギ酸へと変化。
原子の数や分子の組み合わせ次第で、無害の物も有害のものもあるのよ。

ちなみに。
先の投稿であげたチメロサールの化学名は、エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム。これはエチル基。
日本では水俣病の原因で有名な水銀は、メチル水銀化合物だからメチル基。
必ずしも人体にとって、水銀イコール危険って訳じゃないのよ。
ってことで。
中学生くらいの学力があれば、理解できるお話でした。

それなりの年齢層より上の方は、睡眠薬による薬害被害の「サリドマイド」の名称を聞いたことがあるだろうけれど。
サリドマイドの分子は鏡像異性体と言って、鏡のように対照の型があるのよね。いわば右手と左手のような関係。
胎児に対する催奇形性があるのは左手の型で、右手の型は問題が起こらない。
物質なんてのは、原子の組み合わせだけじゃなく分子となった際の立体構造がちょいと違っただけで、生き物に良い作用も悪い作用も引き起こす。
そのくらい。複雑怪奇な世界なのよ。


~7月9日のスレッズより