2012-06-13から1日間の記事一覧
かつて新世界と呼ばれた大地に、人が棲み街が広がる。 人々の喧騒と雑多な日常。見知らぬ世界も、移り住んでしまえば都。 やがて還る先は、人の数だけあるだろう。ただ、それだけのコト。
彼の世なんてさ、霊界だの天国や地獄だの、天上界だのといっぱい呼称はあるけれど…。 スピリチュアルに嵌ったり、パワースポット巡りをして他力に縋るより、今日と言ふ日を淡々と生きる方が、よ〜っぽど健全に感じるよ。
人の生き死にってさ、当人には決められないの! 生まれ来る日、やがて死ぬる日。 誰もが知らぬ存ぜぬ世の中で、ホントに誰も知らないんだよね。 人だけぢゃなく、神様だって明日のコトは判らない。
先日ひょんなコトから二人共亡くなった老夫婦の家を訪ねたのだけど、人が住まなくなった家って簡単に朽ち始めるのだね。 人が生きている時間だけ、その人(達)が使っていた物も同様に生きているかのようだ。
人が死ぬってコトは、其の人が使っていた物も役目を終えるのだな。 多くの物に囲まれようが、持たざる人であろうが、旅立つ時は身一つ。 物なんて、何一つ持って逝けない。