思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

『此の世と彼の世』参

前述(『此の世と彼の世』弐)に、彼の世は「天国も無ければ、地獄も無い」と書いた。
其れでは、此の世の法律では裁けないような悪事を重ねる罪人も、彼の世へ行くのか?と言ふ疑問を生じるでしょう。

確かに、彼の世へ逝けます。
…が、実際、すんなり彼の世へ逝く罪人(=つみびと)は少ないと思います。

彼の世で悪戯や罪を重ねようにも、そもそも、物的財産や此の世の人間社会だけで通用する名誉も無い。つまり、欲望を顕在化した対象物が無いのですから、罪を犯す必要も無い。

しかも、周りは皆、前述(『此の世と彼の世』壱)に記載した通り、彼の世は自分と同じ程度の波長(≠波動)を有した輩しか存在せず、周囲には自らと同じ様に悪事を重ねる罪人のみ…。

悪事を重ねた罪人が肉体を喪って以降、彼の世に逝かない場合はどうなるるか?と言えば、邪な霊(注:僕は此の表現は嫌いですが、他に適当な語彙が無いため用います)となり、此の世に留まって彷徨い続け、自身と似た様な波長を有する此の世の者達にとり憑き、悪さを唆して過ごすコトが多いのですね。
因みに、テレビ番組等で取り上げられる心霊写真は、この類の霊です。