IT関係でマネジメントしていた時、火消しとしての現場対応で用いていたテクニック?がある。
テクニックの後ろに「?」がつくのは、テクニックと言うよりも、僕自身の「鈍感さ」を最大限活かしていたに過ぎないから(苦笑)。
やり方は至極簡単。
テンパっている人達の心の垣根を越えて、その人が必死になって守ろうとしている火中の栗に触れる事。
当然、その時の反応は、見せたくない触れられたくない本質の部分に僕が無造作に触れてしまう以上、烈火の如く怒る人も居る。
でもこれは、火消しの僕にとって好反応。
なにせ、火中の栗しか見てないのだから。栗に触れる事が出来ただけマシ。←何がマシなんだ?
この、いきなり火中の栗だけ触れる方法。
当時担当した、各自の動きがバラバラだったチームを短期間で修復させる為、相手との信頼関係を一度、完全崩壊させてから構築させる方法として利用した。
その当時、僕が加わった事で、現場の混乱は拍車をかけ罵詈雑言が飛び交ったのは、言うまでも無い。
中には僕の直上司を始め、顧客先にも雑言を撒き散らす人も居た。
管理する者としては、いつも「クビにされる」事を覚悟していたけれど、幸い、多くは短期間で関係を再構築する事が出来たが、今もって、正しい行ないだった否かは不明である。
加えて、これは言い訳に過ぎないが、今も垣根を越えた瞬間は判らないし、栗しか見えない性分は変らず…。