仏教では。
『煩悩から解き放たれ、悟りの世界への脱出』と言ふけれど、果てさて、其れを証明する根拠は、何処にあるのだろう？
三歩下がって。
『煩悩は人間の諸悪の根源であり三毒』と言ふそうだけど、其れは人間として此の世に持って生まれたものと言ふ考え。
煩悩が、老死で終えてしまふなら、人はみな死して解脱する？
でもさ。
肉体無きモノ達だって、悩みはあるのよ。
仮に、何らかの事情で肉体を失い、心（或いは魂）だけの存在になったとしても、やっぱり悩みはあると思ふんだ。
「心（或いは魂）だけの状態は無い」と言ふ人も居るだろう。
其れも一つの見方。僕も否定しない。けれど肯定もしない。
人間の作り上げた宗教という学問には、仏様（或いは護法善神）や神様（或いは天使）と言ふ存在があるけれど、其れら尊き方々は肉体の無い存在…だよね？
尊き方々に、心は無いのだろうか？
いや、それ以前に人間のような肉体は無いのだろうから、「心（或いは魂）だけの状態は無い」以上、存在してないとも思える。
尊き方々の存在を肯定するのなら、「心（或いは魂）だけの状態も在る」と言えるかも知れないが、此れとて、単なる誤謬かも知れないね。
嗚呼、世に煩悩の種は尽きまじ(笑)。
注：『』内のみ仏教の教え。
それ以外は僕の疑問です。念のため。
