思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

彼の世から見た『貧富』、壱

凄く極端な比喩ですが。

富豪の家に生まれ、何不自由なく育ち、小中高と一貫教育を受け豊かな学校生活を送り、経済と言う枠組みのなか一流と呼ばれる企業に就職し異例の出世を遂げて役員に為ったとしても、彼の世における課題をこなしたとは言えません。

此の世に生まれ出でた時点で、人生街道に多くのハンデキャップを与えられた者ゆえに、やらなければ、学ばなければ為らないコトは多々あります。

されど悲しきかな。
彼の世で背負った課題をすっかり忘れ、ハンデキャップを自らの得と捉えて、他者をもてなし誰かを癒すコトもせず、蓄財や物質的快楽と言った此の世におけるハンデキャップの枠組みの中だけで生涯を閉じる者は数知れず…。

彼の世へは、物的財産を何一つ持って逝けないのに…。