思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

「わかりやすい」っての。

私には、巧妙な落とし穴に見えてしまうのだけども。「わかりやすい」っての。
必ずわかる…訳でもないし。
さっぱりわからない…訳でもないし。
いやはや、絶妙。

字の成り立ちからすれば、字が生まれた時代。
未明に起きているような人類は見張り役くらいしか居なかったろうから、その時間帯の暗さや孤独感を併せ持つような字を生む必要性は無かったのかも知れないなぁ…。
などなど。
でも、探し損ねているだけかも知れない。

朝、鶏鳴、彼者誰時、暁、東雲、曙、朝朗、夜明け、朝未、薄明、黎明、朝明け、日の出。
昼、真昼間、白昼、白日、日盛り。
夕、日の入り、日暮れ、夕方、夕刻、夕景、薄暮、入相、黄昏時、逢魔時、晩、火点し頃。
夜、宵、暮夜、晩、夜半、半夜、深夜、夜更、残夜、未明。
異なる文字を使うものを、ざっくり抜粋すると、朝や夕の方が様々な字を使っているな…。
夜なんか宵と晩と未明の三つを抜いたら何かと夜の組み合わせばかりだけど、並べてみると昼の方が少ないのは『字なんか考えている暇なんかないわー』ってことなのだろうか??

そう言えば。
朝朗とか入相(=入り相)なんて、とんと聞かないな。
半夜もそうだし。
風情も情緒も、ないかー。

宵が晩になって、しばらくすると暮夜、そして小夜。
その後は夜分、夜中と続いて夜夜中。
夜夜中って『夜』ばかりだな…。
夜夜中の後が真夜中…じゃなくて、夜の半分くらいだから半夜。そして真夜中。あとは深夜とか夜更、夜更けもここか。
なんか『夜』の使い回しが多いし…。
明け方近くになると、残夜。
夜更けと夜更って同じくらいの時間帯だけど、読みが違うのは言葉の生まれた土地が違うのかも。

そうそう。
夜じゃなくて。
闇だの光だの、と呟いている人の投稿が多くて、なんか引っかかったのよ。
光の対義語は闇なのか?と。
闇の字は、日を閉ざす門の内側で。
光は、火を掲げる人で。
日と火だから、違うのよね。そこが、ね。。。

言葉は記号なのだけど。
無機質化する記号に対する違和感や、心の所作や機微を表現したいから、語彙が増えたのだととしたら?
大量の情報を簡略化し単純化することをヨシとする現代は、言葉そのものが息し辛い社会なのかもな。


~2月8日のスレッズより