様々な「痛み」があるだろうけれど、痛みは我慢せずに、医療関係者へ伝えよう。
「病による痛み」か「薬による痛み」か、此れがハッキリしてこそ治療に活かせる。
どうにも辛く、苦しく、死の影を感じているとしても。
「治らない」と嘆き、死を怯えるなんざ、其れは病の思う壺。
死を畏れる事なんか無いけれど、生を諦める事はもっと無い!
だから、足掻くだけ足掻いて、生きるだけ生きて下さい。
もしも。
もしも、どんなにか足掻き続け、足掻き続けた末に、身体の生が尽きてしまったら?
其の時は、貴方にとって「明日への扉が開かれる」時。
身体の束縛を離れて、貴方の心は此の地を旅立つ。
遺された身体は、荼毘に付され、この地球と言う星に還す。
信じなくてもイイ。疑ってもイイ。
でも、此れだけは憶えておいて下さい。
身体の生は尽きても、貴方自身の、心の命は尽きない。
病に迎い諦めずに闘う、貴方の努力と精神を、彼の地の者が称えよう。
病に疲れ傷ついた心は、彼の地の者達が癒してくれよう。
貴方が此の世に遺した者達は、此の世の者達が慰める。
いつか心の治癒も終わり、此の世の者達が彼の地へ赴く日も来るだろう。
其の時は、しっかり迎えてやっておくんなさいよ。
今日も何処かで人が生まれ、今日も何処かで死んで逝く。
昨日、何処かで人が生まれ、何処かで死んで逝った。
明日も何処かで人が生まれて、死んで逝くだろう。
だから、貴方が此の世に生きた証を、此の世に生きる者達へ、しっかり伝えて下さい。