一度目は「戻したい」願望に取り憑かれていたし。
その所為か、社会に適応するまで、えらく時間がかかった。
二度目は、一度目以上に落ち込みが酷かったけれど、社会復帰までは一年程度。
その差は、「治そうとする」のと「治そうとしない」の違い。
割れた陶器は、元に戻らないのよ。
眺めようが、何しようが。
金継ぎは、元通りじゃない。
だけど、新たな命を吹き込む。
二度目の鬱から社会復帰を目指した時の方法は、金継ぎ。
あるがままを受け入れる。
出来ないこと、それをも愉しむ。
ぼちぼちと。
十通りのことを指示されて、一つ理解できれば良い方。
そんな日々が、続いて。
でも嘆かず。
それを、愉しむ。
徐々に、出来ることが増える。
それを、ヨシとする。
これも「足るを知る」ことなのか?と思いつつ。
今も、出来ないことは、ある。
加齢で失った機能も、ある。
だけど。
そんなものさ、と。
それらを、愉しむ。
嫌なことは、しない。
嫌な相手とは、付き合わない。
嫌な仕事も、しない。
犬も喰わぬ柵は、捨てる。
息できる範囲の。
一人で持てる範囲の生活。
いつ、終わってもいい。
だから。
やれることを、やれる範囲で。淡々と。
バッカじゃねーの!
と、叫びながら。
…ぼちぼち。
~~11月12日の呟きより