原発の中には原子炉があって。
原発炉の中には放射線を出す物質があって。
厄介なのは、放射線。
隔てるには金属が必要で、最終的には鉛で止める。
他の物資は放射線を通し、かつ、脆くなる。
旧ソ連のチェルノブイリが放射能漏れを起こした後、コンクリートで固めているのだけど、それが脆くなっているのは、放射線を浴び続けているから。
同じことは、原発建屋が吹っ飛んだ福島第一にも言える。
放射線は熱を放ち続ける物質で、その熱を利用しているのが原発。
熱を抑えるには大量の水が必要で、国内の原発はどれもこれも冷却水と装置が必要。
だから。
3.11で冷却用の電源を失った福島第一は、熱を抑えられ無い結果、諸々の要因が重なって3.12に吹っ飛んだ。
今、ウクライナの原発で度々「外部の電力が…」と取り沙汰されるのは、冷却の問題が絡むから。
次世代の安全な原発と言われているのは、冷却ができない時の反応を抑制する型。
最悪の事態でも、放射能物質を容れた格納容器が壊れなければ、外部冷却が途絶えても反応を止められ、融解は起こらない。
原発の稼働を60年に延ばすってのは、放射線を浴び続けた遮断している物質が脆くなり続けていることを、科学的に無視した言動でしかない。
設計寿命は、短い物で30年。つまり、もう稼働させちゃいけない発電所がゴロゴロ。
物質の脆さは、点検だけじゃ延ばせない。
延ばす方法は、交換しかなく。
原発の交換とは、廃炉と新設しかない。
政治じゃない。
科学のお話。
~~12月12日の呟きより