思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

河の流れの?

多数、だから正しい。物理法則の世界に、これは当てはまらないが、人間社会だと当てはめているんだよな。ゆえ、勘違いする者が増える。
多数派は正しい、と言う勘違い。

太陽が地球の回りを巡るから、地球は世界の中心だ、と。昔の人や、今も一部の人は考えていたそうだけど。その社会では地球中心が正しくて、地球が回る方が異端。でも、実際には違う。「多数派だから正しい」っての、より正確に言うのなら「多数派だから正しいとみなす」なのよね。あくまでも、みなしているだけ。

お金に価値はない。だってあれは、ただの紙。印刷された、ただの紙切れ。あるいはアルミやニッケルや銅の合金。価値がある、とみなしているから、お金で物が買える訳で。明日。
何処かの宇宙人が人類を突然支配したら、その世界でお金は無意味。だって、お金の価値を決めているのは人類だけど、宇宙人には通用しないもの。

価値なんてのは、自分のものだし。共通の価値ってのは、ただのお約束だし。正しいことの多くは、正しいこととしているだけ。科学的に正しいとか学問としての正解と、日常の正しいことは異なるのよ。

文献等々読み漁ると。古くから日本では、義や大義を重視していたけれど、正義はさほどでもなかったのよね。正義という言葉自体は古くからあるのだけど、今のように用いられるようになったのは、近代以降が多く。武士の時代は、とかく義で。
正義ではなかった。

ついでに言えば。日本語の正義と、英語のJusticeは異なる物だし。ってか、誰よ。
違う意味の言葉なのに、Justiceの訳語に正義を当てたのは?

民主主義の最大の欠陥は、多数決で。人間の最大の愚かさと共通、「話せば分かる」と"みなしている"こと。話したって、さ。
分かったところで、受け入れない者は五万と居て。だから多数決で多数派に従うことにしているだけで。でも所詮は決め事だから、多数派の切り崩しやらなにやら、いくらでもひっくり返る余地はある。ある…のだけど、日本では滅多にひっくり返らない。それはきっと"思い込み"なんだろうな。

正義に騙される日本人の、思い込み。


~~8月25日のスレッズより