思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

日本製の電化製品が売れなくなったのは、

いろんな見方があるにせよ、基本を忘れたからなのだろう。
必要な機能。
必要十分な耐久性。
そして、入手し易い価格。
猛追する外国製品に対して、日本は『多様な機能と付加価値』という、利用者からすれば「いらない」機能をいっぱい盛り込んだ結果、価格は高止まり。
海外勢の、必要な機能があり、耐久性もそこそこあって、何より日本製よりめちゃくちゃ安価ってのに、駆逐されることとなる。

きっと、車産業も同じ道を辿るのだろう。
車の基本は、運転を楽しむことではなく、利用者を目的地へ運ぶこと、だもの。
安全はもちろん重要としても。
行きたいところへ、載せたい荷物を積んで、快適な空調があって、燃料費が安く済むなら、内燃機関じゃなくても良い訳で。
動力なんてのは黒子なのだから、それだけを取り上げてあーだこーだと言っている間に、他国が抜いて行くのよ。家電と同じように。

趣味の車と、移動の車と。
多くの人は、後者なのよね。

電気自動車に限らず、バッテリーはほぼほぼどんな機器にも入っているけれど。
リチウムや他の希少金属よりも、質の良い黒鉛を安価に量産すること方法をちゃんと確保していないから、お隣の赤い国に翻弄されるのに。
なんで、分かっててやらないことが多いのか?
危機管理を知らないのかもな。

今日アップルはスマホ界の王様だけど。
スマホの元を辿れば、iPodで。
そのiPodだって、当時SONYWALKMANがMP3フォーマットの楽曲に対応していれば、かなり苦戦しただろう。
SONYの音への拘り諸々(技術屋としては分かるけれど)、多くの人が求めていたのは"鳴れば良い"程度だったし、何より求めていたのは手軽に多くの曲を何処でも聴けること。
iPodは、数年後のiTunes Music Storeの誕生で聴きたい曲を飛躍的に増やした結果、市場を握った訳で。これが後のiPhoneへと続くのよね。


~10月31日のスレッズより