江戸時代までの日本は、敵対して亡くなった相手も、味方と一緒に弔ったけれど。
近代からこっちは、ねぇ…。
亡くなった罪人に対しても敬意はあったけれど。
それは「罪」の定義が、「勝者によるもの」と暗黙の了解があったからじゃないかな?
敗者≠罪人。
…なのだけど、敗者は時として命を落とす。
それを踏まえて、死者を貶めないことが成り立つ。
とは言え。
罪の定義が勝者によるものではなく。古来からの教えに触れたものなら、死んだ後も罪人は罪人。
なのよね。
アドルフヒトラーが招いた惨禍を、今日の人々が「許さない」ように。
罪人は死んでも罪人という文化は、西洋にある。
現代日本は、どうか?
「水に流す」のは穢れであって、罪そのものじゃない。
罪は、感情では無い。
何十人を殺めた犯人が刑を受け死ぬ。
死んだら罪は消える?
殺された遺族は、皆、両手をあげて喜ぶ?
…わけ、ないのよね。
虐めを受けて亡くなった子らが。
いつか、虐めた側がその寿命を終えた時。
許すのかな?
許されるのかな?
罪は消えるのかな?
命を絶った者の苦しみ。
それを、無きものにする風潮を、私は嫌う。
~~11月11日の呟きより