思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

日本が新自由主義に染まったかどうかはともかく。

日本経済の見本となっている新自由主義のような経済を推し進めたアメリカじゃ、経済学者自ら失敗を語り始めているけれど、日本が失敗を認める日は来るのかしら?
ってか。
成功した気もないけども…

物事には表もあれば裏もあるから、リアルタイムの最中にいると、もみくちゃにされて流され何が何だか気づかないが。
少し、例えば十年、二十年経てから振り返ると。
あの事件とこの出来事が繋がっていたのか…なんてことが良くある。

日本の政治を眺めていると、難題は先送り、先送りに次ぐ先送り体質で。
日本特有かとも思っていたが、この辺りは、欧米も、なんなら主義主張を超えたほぼ全世界が先送り体質で。
それは政界だけじゃなく民間もおんなじで。
どうする?って感じ。

例えば。技術。
特許も含め何故ルールが存在するかと言えば、真似に規制がなければ、あっと言う間に先駆者は駆逐される訳で。
技術移転を大々的にすればするほど、移転元が淘汰される。
泡経済が崩壊しても数年は日本の技術的優位性が保てたけれど、松下を筆頭にリストラが始まり、あれよあれよと言う間に頭脳流出。
それに加えて工場を、生産技術丸ごとお隣の国に移転したのだから。
そらぁ、お隣の国の産業が一気に伸びる訳さ。

ドイツ企業の記事だったか。
中国への進出は、合弁会社の設立が必須で、資本比率は中国企業が上。関連する技術は全て開示が条件で。
技術側は、そんなことをすれば、早ければ十年と経たずに追いつかれることが分かっていたけれど、中国市場の大きさゆえの魅力に押し切られた経営判断がされた、と。
流石に十年以上はかかったけれど、今は追いついたどころか、追い越し始めているし。
技術が追い越されたら、さ。
追いついた側の国民は、自国の製品を買うじゃんね?
なんで、追い越した国の製品をわざわざ買うのよ?

中国で。
日本の家電は、泡経済の崩壊と中国への技術と生産設備移転で敗北。
自動車は、内燃機関固執したあの会社の影響で、風前の灯。
移動できる乗り物は、内燃機関だから技術の拡散を守れたけれど、電気は新技術で、しかも内燃機関よりも作りやすい。
消費者は移動が目的だから、内燃機関だろうと電気だろうと、どっちでも良いのよ。
加えて。
内燃機関はアナログ技術の塊だけど、電気はデジタル。
今日、技術革新の速度は、デジタルの方が遥かに速い。
IT環境が欧米に比べて三周遅れの日本で、欧米並みかそれ以上の中国にデジタルで勝てる…訳がない。
ってのが。
技術屋の見方。肌感覚。


~11月4日のスレッズより