思考錯誤屋の呟き

「日々の事柄」を適宜更新中。

途絶える…。

作っている技術者と。
守っている技術者と。
技術水準は同じ…と思っている人が大半なのだろうけど、さ。
守るってのは、直すってのは、作る以上の技術が必要なのよ。

むかーし。
町の電器屋さんは、家電の修理ができたけれど。
今は修理じゃなく、部品交換。
まぁ、電器屋さんに限らず、車のディーラーもそうだな。

製造工場で組まれた部品を丸ごと交換するのが、今の修理。
壊れた箇所の部品そのものを加工したり、替えたりするのが、昔の修理。
修理の技術を無形文化遺産にしないと、いずれ文明は終わるよ。

普段、車のメンテは自分でしてしまうけれど、特殊な工具は持っていないから、その手の工具が必要な時は、ディーラーへ頼むことになる。
でも、さ。
ディーラーの整備担当者も高齢化が進んでて、時折、若手に当たると『残念な整備』が待っていたりするのよね。

若手の育成が大変なのはわかる。
わかるが。
『ひと手間』ができない者を現場に投入されても困るのよ。

適切な工具があれば。
車なら、エンジンバラして調整や簡単な加工は出来るし。
家電なら、部品が手に入れば基板上のチップ交換くらいはする。
大半は、手間とコストを比較して外にお願いするけれど、仕上がりに満足することは少ない。

去年、メーカーパソコンを買い替えて、保証期間内に壊れたから修理に出したけれど。
確かに外は綺麗になっていたが、中は指紋でベタベタ。
「ぅおいっ!」ってな感じの作業なのよね。今は。


~~9月18日の呟きより